絞りの道具紹介
まり木綿の染色に欠かせない道具たち、今日はその一部をご紹介します
「板締め絞り」で染める時に使う木の板は、オリジナルのサイズや形で手作りしています
素材は桧を使っていて、合板だと横から釘を打つときに割れてしまうため、合板は使用しません
様々な形の板を作っています
生地を両側から挟んで染色するためには、2枚1セットの板が必要になり、
そしてまとめて作る時は一度に多くの板がいるので、数はたくさん揃えています
板締め絞りで代表的な板の形は、「二等辺三角形」「正三角形」「麻の葉」の3種類です
同じ正三角形でも、大きさを変えることで染める柄の大きさが変わってきます
まずはこちらの「二等辺三角形」
下の写真の2枚は一回り小さめの大きさです
この板で挟むとどのような柄が染まるかというと…
上から<山粧う><光応>
染める場所によって格子模様や菱形など、四角形が現れてきます
この二等辺三角形は細かい柄も大胆な柄も出すことができるので、活用率が高いです!
そして「正三角形」
三角の角度が同じため、万華鏡のような規則のある柄が表現できます
<亀のおさんぽ>も正三角形で染めている手ぬぐいの一つです
亀甲柄のような六角形を染め上げることができます
3つめの三角形は「麻の葉」
麻の葉柄は日本の伝統的な文様の一つで、子どもの健やかな成長の願いが込められていて魔除けにもなると言われています
このため赤ちゃんの産着にも古くから使われてきました
こちらは3辺をそれぞれ異なる色で染めている<一閃>
シャキッとしたダイナミックな柄が表現できるので、とても好きな三角形でよく使います
そしてこちらはウール染色の時に使う丸板と四角板
それぞれ板に挟んだところを防染する目的で使います
長方形の板は角度をつけたり繋げたりすることで、様々なパターンを作ることができます
丸や四角ではできない表現で、爽やかな柄行きが特徴的です
板の形や大きさを変えると表現の幅が広がり、無限にデザインが生まれてきます
まり木綿の商品はすべて板に挟んで染色しているので、どんな板で挟んでいるか想像してみてください♪
* 木綿 *